300kmサイクリングのはずが…、新潟の旅

ゴールデンウィークの前半。連休が取れたので(いや、取りに行った)、久しぶりに旅をしたいなと、東京から新潟までの300kmをロードバイクで走ろうと計画しました。久々のサイクリングのはずが…。

当初の計画

当初の計画は、4月28日(土)の夜に東京を出発し、29日(日)に糸魚川へ到着、翌日30日(月)に福井県まで走り、5月1日(火)に帰路へ就く予定でした。

ルートは東京から新潟までは国道17号を北上し、高崎で国道18号に入り、新潟県上越市にある直江津駅まで向かうという300kmに加え、直江津駅から日本海沿いを西へ進み糸魚川駅まで向かうという行程です。

糸魚川到着の翌日は富山・金沢を経由して福井県へ向かい、さらに次の日は電車で帰宅するというものです。

距離にするとかなりありますね…。

さて出発!序盤は順調に進むも…

出発は28日の23:00でした。
計画では14:00には直江津へ到着したかったため、18:00には出発しないといけませんでしたが、なんだかんだでグダグダしてしまい、この時間に。

この出発時間が焦りへつながってしましました。

荒川の秋ヶ瀬橋へ到着したのは、日付を跨いだ29日の0:40頃。平坦路なので30km/h巡行で進みます。(途中トラックを風除けにするというセコい技を使いましたが)

荒川を越えて、国道17号へ入りました。青看板の「高崎84km」が地味に堪える。何も起きないことを祈りつつ進みます。

実は出発時間が遅くなり、当初ルートは東京駅出発でしたが小金井経由で彩湖を目指し、そこから国道17号に入るというルートに変更しました。
そのため秋ヶ瀬橋の写真があったりします。

国道17号を北上するのはいいのですが、この日は向かい風。3年前に走った時の記憶で今回の計画を立てたため、思ったより時間がかかってしましました。
そして日中と比較して気温が低い。暑いだろうと予想していましたが、読みは外れてしまい、途中ウィンドブレーカーを羽織ったり、レッグウォーマーを着けました。

熊谷駅を越えたあたりで眠気に襲われ、岡部駅付近のコンビニで仮眠することに。時刻は4:00頃でした。
この頃になると、自転車での糸魚川到着は厳しいのではないかと考え始め、最悪電車で向かおうという気持ちに切り替わっていきました。

そう、この時の仮眠でのちに体調を崩すことになるとは…。

糸魚川駅までどうやって行こうか

(グルメと言ってもそんなに食べていないです…)

高崎線の岡部駅まで自転車で走り、始発電車に乗りたかったのですが、輪行のパッキングに手間取り次の電車で行くことに。

特徴的な駅なので行ったことがある人ならこの写真でどこの駅か分かると想います。

(水上駅です)

糸魚川へ向かうルートですが、埼玉県の岡部駅からですと、岡部駅から高崎駅まで出てから、新幹線を使うルートか在来線を使うルート、新幹線と在来線を使うルートの3種類があります。
高崎駅から北陸新幹線で糸魚川駅まで行くという、新幹線を使うのが時間的には最も早いですが、糸魚川へ到着したところで時間の潰し方が思い浮かばなかったので却下。
次に高崎駅から上越新幹線で越後湯沢駅まで行き、ほくほく線で直江津駅、その後越後ときめき鉄道で糸魚川駅へ行くというルートもありましたが、在来線のみで向かうルートと比較して、在来線で東京側から新潟へ抜けたことが無かったため、在来線のみのルートに決定。

高崎駅で上越線に乗り換え、JR東日本の高崎支社と新潟支社の境である水上駅で乗り換え、越後湯沢駅でほくほく線の始発に乗るため乗り換えという行程です。

写真にあった水上駅ですが、車内アナウンスで、水上以北ではIC乗車券での精算ができないとあったため、乗り換え電車が到着していましたが、一旦IC乗車の精算のため下車しました。(この時、手持ちの現金が少なかったのです…)

さて、きっぷを買おうにも、みどりの窓口でないと買うことができないルート(だったと想います)なので、みどりの窓口で買いたいところですが、山奥の駅にはあるわけないです。

きっぷ売り場には、ごく普通の金額を指定して買う券売機と、新幹線や在来線特急、指定席券、回数券や定期券などを購入することができる指定席券売機指定席券売機はあったのですが、券売機を操作するまでは普通乗車券を買うことができるとは知りませんでした。

まず普通の券売機で購入を試みるもダメでした。次に指定席券売機を見ると、普通乗車券の表示が。操作をしていくと購入できました。

有効期限が2日間なので、どうやら距離が100km以上あるみたいです。
(直江津駅まで買いましたが、直江津駅で直江津-糸魚川間のきっぷを買いました)

券面の右上に駅名らしきスタンプが押されていますが、越後湯沢と十日町で途中下車しました。

越後湯沢駅でグルメ!

小腹が空いたので、乗り換え時間の合間に越後湯沢駅の駅ビルにある土産物店内を散策。有人改札で下車印をもらい、改札外へ。
駅弁を買って食べるのもありでしたが、せっかくなので特産品がないか探してみました。ある意味「ぶらり途中下車の旅」みたいですね。

さすが米どころ魚沼。と言わんばかりに日本酒売り場が広がっていました。そんな中、「爆弾おにぎり」なる文字が飛び込んできました。

気になったので鮭おにぎりを注文。お味噌汁は無料でつけてくれるとのことでしたが、自転車を他のところに置いていたため、味噌汁なしでテイクアウト。

縦の長さはiPhone 5sと同じくらい。ご飯の量はごはん茶碗1杯分くらいありました。
箸をつけてくれたのですが、この大きさじゃあ箸でおにぎりを小さくして食べないと食べられないな…
もちろん、美味しかったです!(さすが米どころ、魚沼!)

お店の名前は「ぽんしゅ館」です。

デザートに、ブラックコーヒーと「笹だんご」をチョイス。
こしあんとつぶあんの笹だんごを販売していましたので、両方買いました。(これも美味い!)

十日町でお昼

私鉄区間でも途中下車できるのか、と疑問に思いましたが、きっぷにはほくほく線区間で下車前途無効などという表記はないため、有人改札へ行ってみると、途中下車できました。

お昼は駅で見た広告の蕎麦屋さんへ向かいました駅から徒歩6分のところを、自転車の組み立て時間を含め15分かけて向かいました。(歩いた方が早かったですね)

天ぷらそばを注文。十日町では「へぎそば」というものが有名らしいのですが(へぎとはそばを盛り付ける木枠の器のこと)、メニューには「複数人で囲んで召し上がれ」的な表記があり、1人旅の自分はためらってしまい天ぷらそばへ。

お店は「小嶋屋」というお店です。

日本海ので夕日を望む

なんとか日没前に糸魚川駅へ到着しました。駅へ到着してすぐに予約したホテルへ直行。時刻は17:45でした。

日没時刻を調べると18:35とあったため、まだ間に合うと思い、徒歩で日本海へ向かうことに。

日本海沿いにある国道を渡ると、展望台がありました。観光客がちらほらいる感じでした。

山側は残雪が美しく、また雲が少なく景色は素晴らしかったです。

それにしても、空が綺麗です。宿をキャンセルして帰ろうかと一時は考えましたが、電車で来て正解ですね。

日没を見終わった後の本日の夕食は、マグロの中落ち丼。

美味しかった!

新幹線を使うか、それとも在来線か

翌日、福井へ行こうか考えましたが帰宅することに。さすがに体調が悪い中行っても楽しめないので。(この時、鼻水が酷かった)

東京へ帰る方法は新幹線を使うか在来線を使うかの2通り。
新幹線を使うと、東京駅から最寄駅までの乗り換えが面倒なので、在来線で帰ることに(高崎駅で乗り換えるという方法もあったが…)

さて、せっかく在来線で帰るのであれば、松本駅からE353に乗ろうじゃないか、となりました。となると、きっぷの販売場所ですが、なんと、新幹線乗り場のきぷ売り場で買えるじゃないですか。

発券されたきっぷを見ると「MK」という文字が。発券された場所が印字されますが、JR西日本(糸魚川駅はJR西日本管轄)管内の自動券売機で発券するとMKと印字されるのだとか。

糸魚川駅からこれに乗り…、

南小谷駅からこれに乗り…(JR東日本管内に突入)、

北アルプスを眺めながら…、

信濃大町駅でこれに乗り換え…、(左にJR東海の特急車両(383系)が写ってるが気にしない)

「まつもとーーーー、まつもとーーーー、まつもとーーーー」の到着アナウンスで同じみの松本駅へ到着。

スーパーあずさの特急券を買っていなかったので、一旦改札の外へ出るために途中下車。

新型車両だー!JR東日本E353

自転車を乗せるために1本見送りましたが、昨年12月に運用開始されたE353です。よく見たら、増結3両(新宿寄りに連結している車両)は全て動力車というパワー仕様(クモハ+モハ+クモハ)。

これで立川駅までワープします。

もちろん、新型なのでコンセントがあります。

E353系では、自転車をストレス無く置けるのか?

さて、自転車は置けるのか?

置けました。しかも、リクライニングシートを目一杯倒しても自転車と干渉しません!(これはすごい)
背もたれと自転車との間隔は5cmくらいありましたので、これなら他の方が隣に座られても、リクライニングできるのでありがたいですね。

他にもE257−0(あずさ)やE257-500(新宿さざなみ)、189(快速ムーンライト信州)でも輪行しましたが…、すみません、あまり覚えていないです…。

松本駅で買った駅弁を食べたり…、

車内販売でアイスを買ったり、帰りですが楽しみました。

最後に乗った特急が寝台特急だったので比較するのはどうかと思いましたが、乗り心地は良かったです。
E351の振り子式車両は乗ったことがないのですが、同じ振り子式を採用しているやくも(381系)と比べるとおとなしい感じでした(左右の揺れが少ない)

まとめ

今回リタイアした原因は、バックパックの荷物が重かったこと、体力不足が考えられます。フロントバッグは持っているのですが、今回は使用しなかったため、使えばよかったと後悔。(というかPCを持ち歩いていたのがいけないんじゃないか…)

300kmのような長距離を走る前に、バックパックを背負っても疲れにくい体力をつけておかないといけませんね。

当初計画とは随分変わってノープラン旅行になりましたが、行ってみないと分からない旅だからこそ、印象に残ったり、自分の中の記憶としてずっと残っていくのかなと思いました。

途中下車は地方路線ですと、一旦降りると次の列車がなかなか来ないというデメリットがありますが、IC乗車券が普及した都市圏ではなかなか体験できませんし、面白いです。
(なんと東京都区内-松本間のきっぷを買っても途中下車できません)

詳しくは「JR 途中下車」で検索!

以上、旅のレポートでした。(終わり)

【2019.8.13追記】
2020年3月31日にルートラボが終了するのに伴い、ルートラボで表示していたルートをGoogle Mapsへ移行しました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください