九州へ鉄道で旅に行くとなると、新幹線を思い浮かべると思いますが、東京からですと時間がかかりますよね。なので飛行機となるのですが、寝台特急と新幹線を組み合わせて使うと飛行機より九州に早く到着することができます。今回は3連休を使って寝台特急サンライズ出雲と山陽新幹線を組み合わせて九州途中下車の旅をしてきました。長編になるので、分割してお送りします。
旅の流れ
旅の行程は東京駅から大分県にある湯布院駅までという大雑把なものです。湯布院と言えば、温泉で有名な大分県の温泉地です。
温泉に入りたくて大分へ行ったのか?いいえ、単純に写真を撮りたかったから(笑)
経路は東京駅から東海道線、山陽本線で岡山まで、岡山から博多まで山陽新幹線、博多から久留米まで鹿児島本線、久留米から湯布院まで久大本線の計1,309.7kmの距離を行きます。
ちなみに、今回の鉄道旅は片道ではなく、往復です。なので、距離は2,619.4kmです。自分の中では、鉄道を使った移動では最長距離です。
普通の人であれば、九州までは飛行機で移動すると思いますが、鉄道ですと、片道101km以上のきっぷであれば途中下車できます。ただし、大都市圏内では使えないなど例外が多くあるので、ここでは説明を割愛します。(詳しくはJR各社の旅客営業規則を参照)
1日目の旅は東京から岡山は寝台特急サンライズ出雲、岡山から博多までは山陽新幹線のみずほ601号で向かいます。
東京駅(1月11日)
最初に乗車するのは、日本最後の寝台特急「サンライズ出雲」です。この列車は岡山までサンライズ瀬戸と併結し、岡山からは分割してサンライズ瀬戸は高松まで(この日は延長運転日なので琴平まで)行き、サンライズ出雲は出雲市まで行く、7+7=14両編成の列車です。
寝台車両 285系の車内
車両はこんな感じです。開発はJR西日本なので、ヘッドライトのデザインが西日本仕様だったり、ドアチャイム音(ミドー・ソドー)も西日本仕様です。JR西日本でなくとも、元北陸本線であるえちごトキめき鉄道などの車両に乗ったことある人なら聞いたことがある音です。
今回とったのは1階席のB寝台、シングルです。3連休前の金曜日ということもあり、発売開始直後は取ることができませんでしたが、2週間前にキャンセル待ちで寝台券を取得。キャンセル待ちで入手した寝台券は、喫煙室でしたが、個室内はそんなにタバコの臭いは気になりませんでした。むしろ通路のほうが臭っていました。
内装は木目調となっています。大手住宅メーカーのミサワホームが内装を担当しており、寝台特急なのに現代的な内装です。
1階席は窓枠下部がホームと同じ高さです。1階なので景色は良好ではありません。横になると上を見上げる形になるのがちょっと気まずいです。
部屋の広さは天井が幅広く、床に行くほど幅細くなっています。なので、輪行のときは床幅が広い2階を指定しましょう。

出入り口はこのようになっています。車内用のスリッパが備え付けられているほか、ゴミ袋もあります。足元はヒーターの吹き出し口になっており、風量調整は時計などの操作パネルから調整することができます。連日寒かったせいか、ヒーターは結構暑かったです。

テーブルは13インチのPCを置くことができる広さです。1階なので机の横幅が狭いと思われましたが、置けました。
テーブルの上には、プラスチックコップが備え付けられています。車内で晩酌ができるように置いてあるのでしょう。私は歯を磨く際に使いました。
シャワーカードのお買い求めは早めに!

ちなみに、シャワーを浴びたのであれば、サンライズに乗車したらすぐにシャワーカードを買いに行きましょう。
サンライズ瀬戸・出雲それぞれ1編成につきシャワー室が1つあるのですが(その他にA寝台専用のシャワー室もあります)、使用するためには320円のシャワーカードが必要になります。週末の下り列車では横浜を発車した辺りで売切れとなることが多いようで、シャワーを浴びたくてもカードを買うことができなければ、浴びることができません。
岡山駅で山陽新幹線へ乗り換え
岡山まで来ました。今年の3月のダイヤ改正で引退する115系を見ることができました。
ここでサンライズ瀬戸・出雲は分割します。と、同時に新幹線の乗換駅です。倉敷では新幹線に乗り換えられません。
乗車する列車はみずほ601号鹿児島中央行きです。寝台特急サンライズとみずほ601号を組み合わせると、飛行機より早く鹿児島へ到着することができます。
座席に座って岡山駅で購入した朝ごはんを食べ、その後博多駅まで爆睡。寝台特急で十分に寝ることができませんでした。というのも、シャワー室がなかなか空室にならず、寝る時間が遅くなったためです。結局寝る前にシャワーを浴びれず、岡山到着1時間前に早起きしてシャワーを浴びました。
博多駅に到着
博多駅には8:30頃に到着しました。飛行機で羽田から福岡空港へ向かうとすると、羽田の始発便に乗る必要があり、羽田空港で前泊しないと8時台に到着できませんが、寝台特急+新幹線の組み合わせは九州で午前から行動する人にとっては最強です。
僕は午前中雨が降っていたので、映画を見ていました。旅をしているのにも関わらずw
博多駅からは市営地下鉄の一日乗車券を購入し、福岡タワーへ向かいます。ここは昨年7月にも訪れましたが、また訪問。以前行ったことがない福岡タワーの近くまで行くことにしました。その途中にサザエさん通りという名前の道路があるのですが、所々にサザエさんのモニュメントが設置されています。
福岡タワーへ
昨年は離れたところで撮影しましたが、この日はタワー近くで撮影。福岡タワーに到着した時は雲が多かったですが、次第に晴れてきました。実は天気予報は曇り予報で心配でしたが、心配の必要はありませんでした。
福岡タワーの側面に空の青色が綺麗に反射しています。帯状の雲がビルを突き通すように流れていて、不思議な感じに撮れました。晴れてくれたので、綺麗な青色を楽しめました。
福岡タワーの北側には、砂浜がありました。砂の色が少し不自然に感じられたので、おそらく人工的に作られた砂浜だと思います。名前は百道(ももち)海岸です。


お昼は昨年寄ったラーメン屋でいただくことに。博多へきたので、昨年食べて美味しかったラーメンをまた食べたくなりました。しかし、お財布に優しい値段。東京でこの価格でラーメンを食べるのは難しいのではないでしょうか。
赤坂駅付近にある舞鶴公園です。目の前にある広場は、航空写真で見ると球場の形をしていますので、もともと球場があったと思われましたが、公園にあった案内板には、そのように書かれていました。
マリンメッセ福岡とポートタワー
半年ぶりにマリンメッセ福岡へきました。この日は福岡市消防出初式が行われており、西側のエリアでは小さい子供を対象の体験乗車を行なっているようでした。
Aqoursの3rdライブからまだ半年、しかしもう半年経ってしまいました。あのライブで、私の中で昨年の福岡旅がとても印象に強く残るものになりました。
この日はライブの時とは異なり、正月明けの静けさを残していたので、とても落ち着いて見て回ることができました。ちょっと雲がかってきました。
港には大型客船が停泊していました。ちょうど左側にはジェットフォイルが通過していきました。この大型の船の国籍はどのだったのでしょうか。この日の福岡は中国から来た方が多い印象でした。
昨年は一切触れなかったポートタワーへ登りました。入場料がかかるのかと思いきや、なんと無料でした。展望デッキへ行くと博多市街地を見渡せました。ちょうどANAの777−300が福岡空港へのアプローチをしているところを目撃。フライトレーダーを確認してみると、羽田から来た飛行機でした。
市街地の上空を飛行する光景は、大阪の伊丹空港にどこか似ています。
博多駅まで戻ってきました。博多で行きたい場所は一通り巡ることができましたので、この日は博多で1泊することに。宿泊先は行きのサンライズ出雲の車内で予約したホテルです。
2日目へ続く…。