CanonからEOS M6の後継機である「EOS M6 Mark II」が9月27日に発売開始されましたので、早速買ってみました!そして最初に触った感想をまとめてみました。
EOS M6と比べて何が変わったの?
EOS M6 Mark IIはCanonのミラーレス一眼(APS-C)で初めて「Mark II」の名称がついたカメラではないでしょうか。個人的には最初に登場したEOS MからM2、M3と経て、M5、M6までが登場していますので、やっとMark IIの登場かという印象でした。
さて、EOS M6と比べてEOS M6 Mark IIでは何が変わったのか主な機能を下にまとめてみました。
●静止画編
・2420万画素から3250万画素へアップ
・高速連写枚数が14枚
・AF速度が向上
・バルブタイマー搭載
●動画編
・4K撮影(30fps)
・FHDでのハイフレームレート撮影(120fps)
個人的に気になった変更点を羅列しましたが、特に気になったところは、FHDによる動画撮影でハイフレームレート撮影ができるようになった点。
今までEOS Mシリーズでのハイフレームレート撮影はHDまででしたが、EOS M6 Mark IIからFHDでも撮影できるようになりました。これは大きな進歩!
逆に4K撮影は、データ容量を大きく取ってしまうため、あまり興味はありませんでした。FHDでも十分綺麗じゃない?という感じです。
まずは開封の儀!
早速開封!
付属品
今回買ったのは、レンズ+EVFが付属するキットです。高倍率レンズが欲しいなと思っていたところですが、単体で購入するよりキットで買ったほうが安くなります。
付属品はカメラ本体の他に
・バッテリー
・バッテリーの充電器
・ストラップ
・取扱説明書、保証書
・レンズ(EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM)
・EVF
です。
同時に購入したもの
カメラの他に購入したものは、
・予備バッテリー
・SDカード
・レンズプロテクター
・液晶フィルム
です。
SDカードに関しては、ヨドバシカメラ店舗にてカメラと同時に購入するとSDカードの価格が30%OFFになるキャンペーンが行われていたので、合わせて買いました。(2019年9月29日時点)
しかし、この記事を書いている時に気付いたのですが、買うSDカードの規格をミスりました…
EOS M6 Mark IIはUHS-IIのSDカードに対応しています!
売り場に陳列していたSDカードの規格はUHS-I規格のものです。この規格はSDカードの読み書きの速さを表しているのですが、UHS-IよりUHS-IIの方が速度が速いです。
EOS M6 Mark IIは読み書きが高速なUHS-IIに対応しているのですが、そのことに気付かずにUHS-IのSDカードを買ってしまいました…
何が違うのかというと、SDカードの端子数がUHS-IIの方が多いのです。そのため、UHS-Iでは書き込み90MB/sのところ、UHS-IIでは260MB/sと書き込み量に違いがあります。
端子の数が増えるので、当然ですよね。
読み書き速度が速い方が、連写後の保存処理時間や動画撮影後の保存処理時間が短縮されます。はたまたUHS-II対応のSDカードリーダーを使えば、PCへの取り込み時間も短縮されます。
なので、EOS M6 Mark IIのSDカードを買う方は気を付けましょう!ぜひUHS-II対応のSDカードを買うように!(経験者は語る)
EOS M2と比較
EOS M2という約5年以上前に登場したカメラをサブで使っていたのですが、どれだけ進化したのか、比較してみました。
本体サイズと操作系
EOS M2と比較すると、EOS M6 Mark IIはちょっと大きくなっています。
カメラ上部のボタンやスイッチ関係が増えています。
特に背面のAFボタンの存在は、EOS 6D系統の一眼レフカメラを使っている人にとってはありがたいです。
また、AFとMFを切り替えるスイッチが搭載されました。
EOS M6 Mark IIの方はシャッターボタン下部にグリップが付いています。その分本体の厚みは増してしましますが、カメラ本体を構えやすくなっています。EOS M2は申し分なさそうな程度のグリップですが、これが本体サイズを抑えるのに一役買っているところがあります。
暗所での撮影
特に暗所が以前より良くなった!とは書きませんでしたが、Canonの製品紹介ページには暗所での撮影が強くなったとのこと。試しに夜に撮影してみました。
撮影条件ですが、レンズはEF-M11-22mm F4-5.6 IS STM、シャッター速度は1/125秒、F値は解放の4.0、ISO値はノイズが出やすい6400です。三脚は使っていません。
比較するのにわかりやすくするため、ノイズ処理はせず露出、彩度のみを編集しています。
上の写真がEOS M2、下の写真がEOS M6 Mark IIです。ISO値が高いので当然ノイズが乗ってきており、どちらもざらつき感がありますが、ノイズの荒さはEOS M6 Mark IIの方が押さえられています。
さすが5年の月日が経っているせいか、センサーが良くなっていますね。三脚がない状況下でも、ISO値でなんとか対応できそうです。
個人的な良い点、イマイチな点
良い点
【動画】FHDでのハイフレームレート撮影
良い点は前項でも述べましたが、動画撮影でFHDによるハイフレームレート撮影ができる点です。
EOS Kiss Mでもハイフレームレート撮影はできましたが、HDのみでした。
【静止画】AFボタンとフォーカスモードスイッチ(AF/MFの切り替え)
動画以外には、操作系で触れた、背面にAFボタンとフォーカスモードスイッチが付いている点です。
EOS M2にはAFボタンは付いておらず、シャッターボタン半押しでフォーカスを合わせるという、普通のコンデジと同じ仕様でした。
AF/MFの切り替えについては、EF-Mマウントのレンズを仕様した場合、メニュー画面から設定を変更しないとダメで、三脚を据えて星空を撮影するときにMFへ切り替える手間が生じていました。
これが背面のスイッチでAF/MFを切り替えられるのだから、明らかに操作しやすくなっています。
ちなみにEFレンズやEF-Sレンズはレンズ本体側に付いていますので、EOS M2にEFレンズという組み合わせでも、ストレス無くAF/MFを切り替えられます。
【静止画】バルブタイマーが搭載
EOS Mシリーズでは初ではないでしょうか、星空撮影などで重宝するバルブタイマーが搭載されています。
今までのEOS Mシリーズには長時間露光撮影をする際には、シャッターボタンを押したままにするか、タイマー付きリモコンを使って撮影しないといけませんでした。というか手ブレを抑えるためにはタイマー付きリモコンは必要だと思います。
EOS M6 Mark IIではバルブタイマーが搭載されたことによって、シャッターボタンを押したままにする必要が無く、タイマー付きリモコンを使う必要が無く、気軽に長時間露光撮影ができるようになりました。
実はEOS 5Dシリーズや6Dシリーズにはバルブタイマー機能が搭載されており、リモコンを持たない私としては、非常に便利に使わせてもらいました。EOS M6 Mark IIに搭載されたということは、本体サイズが大きな一眼レフを持たずして星空撮影など挑むことができるのは、良いことだと思います。
イマイチな点
イマイチだなと感じた点は、
・本体サイズが大きいこと
…個人的には良かった点が多すぎて本体サイズしか思いつきませんでした。
こんな機能があったらいいなと思うのは、ボディ内手ぶれ補正、動画撮影時間の29分59秒超えでしょうか。
動画の撮影時間に関しては、EUの関税対策のために撮影可能時間に制限がかけられているだけでしたが、その関税が撤廃されても動画撮影可能時間は29分のままです。
Canonのスタッフさんに聞いたところ、撮影時間が長くなれば、熱処理問題が生じてくるとのこと。なのでファームウェアのアップレートで撮影時間の延長という簡単な話では無いそうです。
考えてみれば至極真っ当なご回答でした。
まとめ
今回はEOS M6 Mark IIの開封と、ちょっとした撮影比較をしましたが、今後使い込んでみて、ここが良い!これはもうちょっと改善したらどうか?と思うことが出てくると思います。
なので、その都度記事にしていくつもりです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。